インターシステムズが
開催・参加したイベント
開発者向けカンファレンス DEVCON 2007 ご報告
2007年3月26日(月)- 28日(水)、米国フロリダ州オーランド、シーワールド・ルネサスオーランドリゾートにて、インターシステムズコーポレーション主催の「InterSystems DEVCON 2007」が開催されましたので、そのレポートをお届けします。
InterSystems DEVCON とは

「InterSystems DEVCON(developers conference)」は、インターシステムズの製品に携わる開発者向けに、毎年米国で開催するカンファレンスで、インターシステムズ社のビジネス戦略、新製品・新機能の発表、開発事例紹介、技術セッション、ハンズオンセミナー等が行われるほか、e-ラーニング体験やパートナーアプリケーションの展示もあり、初心者から経験者までインターシステムズとその製品に幅広く触れることができます。本年は、世界29カ国より多数の参加がありました。
パートナー様と共に成長を続けるInterSystems :キーノート演説より
テリー・レーガン(インターシステムズ社最高経営責任者)は、26日(月)のキーノートセッション冒頭で挨拶を行い、高性能データベース、迅速な開発、アプリケーション連携を提供し、パートナー様にとってインターシステムズが先進的なテクノロジーパートナーであり続けたいことへの強い思いと、医療システムに代表されるように、全てのシステムは人に役立つものであり、よりよいテクノロジを提供して人々に貢献してゆきたいと、これからの抱負を語りました。
ジョン・マコーミック(最高業務執行責任者)は、インターシステムズのビジネスアップデートを行い、2006年のビジネスについては、売上が19%増加し、約2億ドルとなり、当社との取引規模が10万ドル以上のパートナー様は178社に増え、非常によい年であったことへの感謝と、継続的、安定的なビジネスの成長を遂げていることを報告。今後もパートナー様と共に成長し、パートナー様の成功に貢献したいと述べました。
続いて、ポール・グラブシャイ(戦略立案担当)は、製品の新機能や製品戦略についてプレゼンテーションし、インターシステムズ社が開発にあたって常に重視している4つの点1)パフォーマンスとスケーラビリティ、2)迅速な開発、3) 信頼性、可用性、容易な管理、4)セキュリティについて改めて強調しました。また、市場では連携システムへ要求が益々高まり、Ensembleがパートナー様にとっても大きく貢献できると述べました。最後に、e-ラーニングプログラムとして300余りのセッションをWebで無償にて提供すること、また、人気セッションはDVDでも提供する予定であると伝えています。
パートナー様が自ら語る開発事例 :パネルディスカッションより

InterSystems DEVCON 2007では全部で23セッション、15のハンズオンセミナーが行われました。Caché 2007に追加された新機能、WebテクノロジのZenやPOJOに永続化を与えるJalapeno、またSQLの最適化やセキュリティに関する技術セッションの他に、パートナー様からインターシステムズ社の製品を利用して開発した事例や成功談、製品の強みや今後に期待すること等、率直な意見を聞くことができるパネルディスカッション形式のセッションも開かれ、聴講者からも積極的な質問や意見の交換が行われました。以下に、それらパネルディスカッションからパートナー様の開発事例と成功要因などのお話の一部を要約してご紹介いたします。
クワドラメッド社 キース・ヘイゲン氏
クワドラメッド社は、医療ITソリューションを提供するトップ企業の1つ。近年は、医療費の負担が大きな問題になっており、病院経営も圧迫されています。医療機関の財務的な成功を念頭におき、それを支援するシステム開発を行ったことが、クワドラメッド社が他社との差別化を図り、市場リーダーとなった大きな理由です。
オンタリオシステム社 ウィル・デイビス氏
医療、金融機関向けの会計システムを提供するリーディング企業。債権回収管理システム等に長くCachéを採用。Ensembleを導入後、以前よりもマーケットでの競争力が高まりました。市場でリーダーとなるには、社内でその製品を良く理解することが必要だと実感しました。
ユーザーズ/マエストロ・プロジェクトグループ アン・バラード氏
信用組合向けに各種サービスやプロセスを統合するプラットフォーム製品を開発。統廃合がすすむ信用組合で、既存のシステムを活用しながら独自のビジネスプロセスを実現できることで、大いに成功を収めています。クライアントの要望に応じて動作し、より強い満足感を得ることができたのは、SOAが容易に実現可能なEnsembleの特徴ゆえだと思います。
デジタル・テクノロジーインターナショナル社 ドン・オールドハム氏
ニュース配信の形態が大きく変わるなか、様々な形式のコンテンツの編集や再利用に大変困っていた新聞などのニュース配信企業に対し、Ensembleを利用した”Liquid
Media”というソリューションを構築しました。既存のシステムを利用し、いかなる形のデータも必要な形式で様々なメディアに対応し、新しい時代で難しくなっていた紙媒体のビジネスソリューションとして、成功を収めています。
マインド社 ジョン・アブダラ氏、エラン・ガブリエル氏
通信キャリア向け、請求・顧客管理アプリケーションを開発。EnsembleとCachéにより、高パフォーマンスとセキュリティを実現し、ワークフロー、ビジネスプロセスを活用し差別化したSOAアプローチをとったことで、顧客ごとの要求に応える柔軟なシステムを提供しています。
イギリス、ジャージー島政府 ポール・パターソン氏
各種の医療システムを、統合ツールを使って連携させることを以前より行っていましたが、1ヶ月に約30時間の障害によるダウンタイムが発生しており、人命に関わる問題も起き、Ensembleにリプレースすることを決定しました。POC(動作確認)から本稼動まで、僅か3ヶ月で済み、非常に快調に稼動しています。
ハンタードン・メディカルセンターシステム(米国ニュージャージ州、医療機関グループ)
ロビン・ディール氏
Ensembleを使って複数のシステムを連携させた仮想電子診療記録とリアルタイムで指標を表示するダッシュボードを構築。既に15〜20の異なるアプリケーションが稼動しており、最終目標として地域連携が実現可能なシステムを念頭に置いてシステムを探していました。Ensembleの利点はHL7等の医療業界の標準に対応していたことと、仕組みや管理がシンプルな点、データベースが組み込まれており、メッセージやデータを保存し自由に利用できる点、単なるインターフェースではなく、ワークフロー、BPMを実現できる点など。インハウスで開発するポリシーなので、組織内で簡単にカスタマイズ開発が可能な点も重要な要因です。
関心高い地域医療分野への取組とInterSystems HealthShare
InterSystems DEVCON 2007には、医療業界の関係者も多数参加していました。医療関係で特に盛況だったのは「First
Path To The RHIO(地域医療組織構築への早道)」というセッションです。
米国では、患者の安全、医療の質の向上、無駄をなくした効率性の向上を目指し、地域医療連携の取組が進みつつありますが、ここでは、インターシステムズのHealthShareを採用しRHIO構築に取り組んだ先進の3組織(下記参照)が紹介され、各RHIOの目指すものや、課題、将来像などが語られました。
- RI Health Information Exchange Project(ロードアイランド州)、
- Central Florida RHIO(フロリダ州)
- LIPIX ( Long Island Patient Information Exchange NY州ロングアイランド)
インターシステムズ イノベータ・アワードの発表

このほかに、毎年恒例の「インターシステムズ イノベータ・アワード」の発表と表彰が行われました。これは、CachéとEnsembleを使って開発された、革新的なアプリケーションに贈られるものです。今年はCaché部門ではIDC社アナリスト、カール・オロフソン氏、またEnsemble部門ではガートナー社の調査研究担当副社長、ジェス・トンプソン氏が選考とプレゼンテーターを務めました。Caché部門には31製品の応募の中から、Faceguard Longwall モニタリングアプリケーションを開発したオーストラリアのオプティメイト社が、Ensemble部門では14製品の応募の中から、多様なメッセージを分析する取引先管理システム OmPrompt V1.2を開発した英国のオンプロンプト社がそれぞれアワードを獲得しました。
InterSystems DEVCON 2007 の2日目にはシーワールドの一部を借り切っての、インターシステムズ社員とパートナー様との親睦イベントも行われ、終始なごやかな雰囲気中で3日間のイベントは終了しました。
※カンファレンスの詳細については下記URLをご参照ください。
DEVCON 2007概要 http://www.intersystems.com/devcon2007/index.html
DEVCON 2007 アジェンダ http://www.intersystems.com/devcon2007/agenda.html

