パートナーズヘルスケア、
InterSystems Ensembleを使って
グループ内外のEMRを統合

Partners

マサチューセッツ州ボストンにあるパートナーズヘルスケアは、革新的な統合医療ネットワークサービスを提供しています。複数の主要病院と7千人の医師を有し、年間4百万人の外来患者と16万人の入院患者があります。

マサチューセッツ総合病院、ブリンガム・アンド・ウィメンズ病院を含むパートナーズ傘下の施設は、U.S.New and World Reportが発表する米国のベストホスピタルに継続的に選ばれています。そのリーダーシップを維持するために、パートナーズでは、”高性能医療(High Performance Medicine)” の旗印の下、CEOが先導する全社的なコーポレートイニシアティブを設けています。

そのイニシアチブの1つが、パートナーズシステムグループの全ての地域医師による電子診療記録の適用です。この目標達成のため、パートナーズでは、医師に、彼らのEMRに全機能Webベースアクセスを提供しています。しかし、最初に、パートナーズは、地域の開業医管理・スケジュールシステムへのインターフェース(システム間でのデータの翻訳と送信アプリケーション)を、即座に開発し、そのデータをEMRに統合する必要がありました。このイニシアチブでは、開業医にも、パートナーズ臨床データレポジトリ(CDR)にある3テラバイト以上のデータにアクセスを与えます。InterSystems Ensembleは、それを可能にするための鍵となる技術です。

高性能HL7メッセージングとデータ変換

このアプリケーションでは、パートナーズは、Ensembleを地域ベースの医療機関とパートナーズのEMRおよびCDRシステム間で、患者情報フローの統合と調整をするためのハブとして、使用しています。Ensembleはまた、この情報とパートナーズのエンタープライズ・マスタ・患者インデックス(EMPI)アプリケーションと統合し、内外の医療システム間で、一貫した患者特定を確実に行っています。

Ensembleは、地域の開業医の患者管理システムよりHL7 “ADT” (患者管理)と “SCH” (スケジュール)メッセージタイプを受けることができます。受信したメッセージタイプを判別し、必要があればメッセージをパートナーズの標準HL7フォーマットに変換します。Ensembleは、情報をマスタ患者インデックスシステムに送信する前に、ADTメッセージ内容を承認します。メッセージが承認されない場合は、拒否され、EnsembleがEメールの警告を適切なリソースに送信します。変換されたSCHメッセージは、パートナーズのEMRに送られます。

Ensembleアプリケーションは、地域ベースの医療機関が利用しているベンダからのHL7 “LAB”メッセージを処理します。メッセージの内容に基づき、Ensembleは、これらのメッセージを検体、微生物、病理コンポーンネントに分け、それらを標準CDR HL7フォーマットに変換して、パートナーズのCDRへメッセージを配信します。

パートナーズは、320以上の地域医師をオンラインで有し、EMRと統合して、複数の異なる開業管理システムを使って、1日に何万ものADT、SCH、LABメッセージを送っています。「このプロジェクトは、Ensembleのもつ豊富なHL7サポートがなければ、もっと時間がかかったと思います。Ensembleは、データ変換に驚くほど柔軟で、こうしたインテグレーションを非常に機敏に提供することができました」と、パートナーズヘルスケア CTO スティーブ・フラミニ氏は述べています。

迅速で柔軟なインターフェース開発

パートナーズは、Ensembleのグラフィカル・ビジネスプロセス言語(BPL)エディタを使って、地域開業医師管理システムと第三者の検査システムとのインターフェースに関するビジネスロジックを素早く作成しました。このロジックには、「外部」患者情報とパートナーズのEMPI、EMR、複雑なデータ変換と統合することも含まれます。「Ensembleのビジュアル・データ・トランスフォーメーション・エディタにより、複雑なXMLベースの変換も数時間で可能です。これは、異なるベンダフォーマットの変更するインターフェース開発における大部分の作業であり、重要です」とフラミニ氏は説明します。

システムとのインターフェースが作成されると、Ensembleのオブジェクト指向開発環境で、それは他のネイティブなオブジェクトのようになります。サブクラスの作成も簡単で、開発者はそれぞれの新しいインターフェースを初めからつくる必要はなく、新規開業システムや検査システムとの接続のための変更も容易です。

実際には、使用していくうちに、トランザクションコードの追加や変更、新たなデータマッピングなど、インターフェースの変更は頻繁に必要です。パートナーズは、Ensembleのアーキテクチャと柔軟性を活かし、開発者に代わって、こうした変更をブラウザベースのUIでおこなっています。変更は稼動しているシステムに即座に適用されます。これにより開発者は、新しい開業管理システムとパートナーズのEMRの統合に注力でき、EMR適用レベルの高い目標を達成することができます。「Ensembleは、こうした全組織の取り組みの推進を助け、小規模な開業施設との迅速な統合ポイントの開発と、そうした開業医をオンラインでつなげる時間を劇的に短縮することが可能です」と、パートナーズコミュニティヘルスケアCIOシンディ・ベロは述べています。

高性能と拡張性で成長に備える

Ensembleプロジェクトは、地域開業医管理システムと2005年8月に最初に統合されて以来、これまで計画外のシステムダウンは全くなく、データ統合の問題もありません。「Ensembleの稼動状況と信頼性は抜群です。これまでの私どもの経験と当組織のいたるところで使用しているインターシステムズ製品との経験から、Ensembleプラットフォームは、より多くの医療機関の参加によるメッセージボリュームの増加にも簡単に対応できると思います」と、フラミニ氏は語ります。