イースト・アンド・ノース ハートフォードシャNHSトラスト、InterSystems Ensembleで、
インターフェースを完全制御
イーストアンドノースハートフォードシャ(ENH)NHSトラストの同僚が、新規部門アプリケーションについてのアイデアを持ち込んでも、IT配備・開発担当のオリー・モーレイ氏は、それらを避けていました。なぜなら、新規インターフェースの開発は、時間がかかる大変なプロセスだったからです。当トラストで導入しているCLINiCOM患者管理システム(PAS)は、信頼性が高いものでしたが、カスタマイズした多くのポイント・トゥー・ポイントのインターフェースがあり、新規アプリケーションの導入は、何ヶ月もかかるものでした。
2007年の年末にかけ、当トラストは回避しがたい状況に見舞われました。IT国家プログラム(NPfIT)と医療接続の要求(CfH)により、次年の夏までに中央に新しいPASを配備しなければならなかったのです。これにより、トラストではHL7(業界標準プロトコル)メッセージの交換をすることになりますが、CLINiCOM PAS から受信するOpenlinkメッセージは、HL7以前のものであったため、ローカルで導入した部門システムのフォーマットは、新システムは、理解不能になります。
選択肢の評価
トラストは、選択肢を2つに絞る
新しいメッセージ受信で、PASとのHL7インターフェースの開発は、各部門システムのサプライヤ(6社)に依頼することもできます。しかし、その殆どの工数を各サプライヤにアウトソースしなければならないため、コストとリスクが高まります。
2つ目の選択肢は、インテグレーションエンジンを使ってOpenlinkへのHL7メッセージを変換することで、全部門システムからのメッセージは、1つの中央インテグレーションハブに流すことが可能です。この選択肢は、トラストがインターフェースプロジェクトを直接的にコントロールでき、コストダウンと大幅なリスク軽減となります。インテグレーション製品を評価し、彼らは、接続されたアプリケーションのインテグレーションと開発のためのシームレスなプラットフォームInterSystems Ensemble®を選択しました。
2007年末、イングランド北、東、中央NHS向けに、Ensembleがトラストインテグレーションエンジン(TIE)として、コンピュータサイエンス社(CSC)に選ばれたことが発表されました。
「Ensembleは、金額、時間、コントロールの点で、明白な選択です。インストール、管理、メンテナンスが簡単で、CSCが、正式にNHSへ提供するという発表は、私たちの決定を後押ししました。さらに、インターシステムズ社は、Ensembleの能力を最大限に確実に利用できるよう、時間と労力を費やしてくれました」と、モーレイ氏は述べています。
成功への計画
PASの入れ替えを促進するため、プロジェクト委員会とスペシャリストインテグレーションチームが設立されました。全員が全体の目標を常に確認できるよう、主要目的を共有します。目標は、「患者利益のために、管理者と医師との患者情報共有する」というものです。インターシステムズは、トラスト向けにEnsembleの初期トレーニングを実施し、あらゆる段階において、インターフェース全ての設計、開発、検証、構成に十分時間をとることなど、よくあるプロジェクトの潜在リスクを説明しました。
トレーニングが完了すると、トラストは全アプリケーションの統合に取り掛かりました。インテグレーションプロジェクトのフェーズ1では、先ずチームは、ポイント・トゥー・ポイントから、インテグレーションプラットフォームを介した通信に切り替えるために、全ての既存インターフェースを複製する必要がありました。この準備が終了すると、フェーズ1の移行は、全く問題がなく1つの週末で終了しました。
「ユーザが何かが起こっていることに気付かなかったことが、上手く行った証拠です」と、モーレイ氏は語ります。
フェーズ2では、CLINiCOMから新しく導入したPASへの移行のために、全ての既存診療アプリケーションシステムを準備しました。トラストのインテグレーション専門家の1人によって開発された「テストハーネス」を使って、多くの厳しい最悪のシナリオを実行しました。「最終的には、移行に関して心配する必要はありませんでした。いただいた事前サポートや多くの事前テストから、上手くいくことは分かっていました」と、モーレイ氏はコメントします。このフェーズの「本番稼動」は、1つの問題もなく、非常に上手く行きました。インターフェースの開発、検証、実装と新PASへのシームレスな移行には、両フェーズ合計で7ヶ月がかかりました。
新規データウェアハウス投入
インテグレーションと開発へのチームの熱意は、PASインテグレーションに留まることはありませんでした。当トラストは、Sybaseデータベースで稼動している 旧INFoCOMデータウェアハウスを、終息させる時期であると決めました。データウェアハウス選択肢をいくつか検討し、当トラストは、レポーティングのためにSQL対応している高性能オブジェクトデータベースInterSystems Caché®を使うことを決定しました。
この導入を促進するため、初期インストレーションとコンフィギュレーションに、インターシステムズ社のアプリケーションパートナであるテメノス社の専門サービスを利用することを選択しました。インテグレーションエンジンEnsembleとデータウェアハウスCachéは、技術を共有しており、インテグレーションプロジェクトで得た経験と知識を、データウェアハウスプロジェクトにさらに活用することができます。
新規中央PASメッセージングインターフェースは、24時間毎に自動的にダウンロードされ、Cachéデータウェアハウスに投入されます。当トラストは、データウェアハウスを、法的返金や患者待ちリスト管理などのビジネスインテリジェンスレポートに使用しています。また、データウェアハウスにより、トラストの医師に、新システムに移行した旧PASのデータの履歴表示も提供しています。
インテグレーションの熱意と力
当トラストは、このプロジェクトが成功裡に完了すると考えています。迅速な開発、検証、メッセージトレースの機能により、アプリケーション統合を、組織内で完全にコントロールできます。インテグレーションチームは、また、簡単に使用できるダッシュボードを開発し、全インターフェースの状況をリアルタイムに一覧することができます。これにより、このインターフェースを閲覧する全員に、インフォームド迅速レスポンスサービスを提供することができます。
このプロジェクトの成功で、このチームは、ITインテグレーションに関して、全般的によりプロアクティブになりました。問題への革新的アプローチにより、第3者サプライへのコストが減り、さらに、新規インテグレーション関連ビジネスと診療機会を、より早く認識し取組むことが可能になります。
「これまでは、同僚が、独立したアプリケーションを接続するための新アイディアについて進言をしても、常に後ろ向きでしたが、今では、医師にどうしたらより効率的に日々働けるのかと、積極的に尋ねています。IT部門に医師が来られるのを目にして、机の下に隠れるのではなく、プロジェクトが、どれほど複雑で大きなものかには関係なく、手を広げて歓迎し、彼らの進言を非常に楽しみにしています」と、オリー・モーレイ氏は締めくくります。

