ロイヤルボルトン病院NHS基金トラスト、
医療システムをシームレスに統合

Royal Bolton Hospital NHS

ロイヤルボルトン病院NHSトラストは、InterSystems Ensembleを使い、国家ITプログラムに向け新I/Fを構築

最近のIT調達/導入サイクルにおいて、ロイヤルボルトン病院NHS基金トラストは、国家ITプログラム(NPfIT)下での恩恵を受けることを決めました。NPfITは、院内で運用している患者管理システム(PAS)の移行を求める可能性があります。当トラストでは、コスト削減と患者サービス向上を目指して、進歩的な手段をとり、地域のプロバイダであるCSCの中央で運用されている参照ソリューションへ移行を行うことを決定しました。

しかし、ボルトンは、北、中央、東(NME)の地域サービス提供者である他の全NHSと同様、非常に厳しい要求レベルに応える必要がありました。すなわち、HL7を使って既存の全レガシーシステムと、中央で運用されているCSCアプリケーションとの通信を確保する必要がありました。これがないと、トラストは、CSCの参照PASと救急アプリケーションとの連携ができません。

Royal Bolton Hospital NHS Foundation Trust integrates its healthcare systems seamlesslRoyal Bolton Hospital NHS Foundation Trust integrates its healthcare systems seamlessly

CSCのNPfITサービスソリューションでは、トラストとCSC社の責任に明確な線引きがあります。各トラストは、病院内のITサービスに関して責任をもち、CSCはそれ以外の情報と接続を管理するというものです。それにより、国家プログラムの中核である厳しく高い要求レベルを確実に満たすために、彼らは密接に協力し、2つの組織が連携します。しかし、ボルトンがCSC参照ソリューションの準備中に、各トラストは、それぞれのインテグレーションソフトウェアの調達に責任をもちます。

 

「要求の変化にあわせて進化することができ、かつすぐにHL7 ver2に対応可能な近代的な
インテグレーションエンジンが必要でした。」

ロイヤルボルトン病院NHS基金トラスト
IT戦略・導入責任者
ケン・ブラッドシャウ

ボルトンは、既にインテグレーションエンジンを有していましたが、IT戦略・導入責任者であるケン・ブラッドシャウ氏は、今日利用できる最良の技術を使って、直近の取組みからの恩恵を確実に受けたいと考えていました。「要求の変化にあわせて進化することができ、かつすぐにHL7 ver2に対応可能な近代的なインテグレーションエンジンが必要でした。また、ルールベースのルーティング、ビジネスインテリジェンス、コンポジットアプリケーション開発など、付加されているビルトイン機能も提供してくれます」

主な利点
  • 迅速な開発
  • 高性能
  • 先進のインテグレーション技術

InterSystems Ensemble® は、接続可能なアプリケーションのインテグレーションと開発のためのシームレスなプラットフォームで、HL7 v.2 メッセージを完全にサポートし、包括的な記述と変換機能を提供しています。標準のHL7 V2 スキーマの提供は、Ensembleの重要な部分で、カスタムスキーマの定義と保存、メッセージトレースから直接該当スキーマドキュメンテーションをドリルダウンすることが可能です。Ensembleは、また、インターフェース作成に係わるプログラミング作成作業を最小にするコンポーネントを提供します。

ブラッドシャウ氏は、次のように続けます。「迅速で厳しい調達プロセスで、当組織の選択は明確でした。堅牢で使用が簡単、そして HL7アダプタも備わっていることから、Ensembleを選択しました。当組織のITスタッフが、彼らが直面している困難でかつ時間的に厳しい要求のインターフェースを、彼ら自身で作成することができると確信しました。それにより、当組織のインターフェースを作成する方法を標準化させ、第三者のベンダへの依存度を軽減することができます。」

このトラストの決定は、CSCがその後、Ensembleを、彼らの新しいトラストインテグレーションエンジン(TIE)プログラムのインテグレーションプラットフォームに選択することの決め手となりました。このプログラムの下、NME地域の全トラストは、CSCが進めるNPfITアプリケーションの一環としてEnsemble を導入することが可能です。さらに、ボルトンは、CSCと同じインテグレーションエンジンを使用していることから、CSCは、院内から中央管理のPASへの移行準備を、密にすることができます。

トラストのビジョンを実現

このインテグレーションプロジェクトのフェーズ1では、トラストは、ローカルアプリケーションと非常に短期間で新たに運用するアプリケーション間で、12の新規インターフェースの準備が必要でした。

各ベンダに必要なインターフェースを依頼するより―これは、彼らがこれまで使用していたインターフェースで行っていたことですが―ブラッドシャウ氏は、トラストのITチームがEnsembleを利用して内部で作成することを望んでいました。それが、ITシステムをより自身でコントロールできることであり、コストの削減につながるからです。

「堅牢で使用が簡単、そして HL7アダプタも備わっていることから、Ensembleを選択しました。」

ロイヤルボルトン病院NHS基金トラスト
IT戦略・導入責任者
ケン・ブラッドシャウ

「残念なことに、医療ITでは先進でしたが、管理サービスに大きく投資をしていたため、IM&T部門では、インテグレーションに関するハンズオンを深く経験したものがおりませんでした。さらに複雑にした要因としては、古いインターフェースのいくつかは、ドキュメントも不十分でした。しかし、トラストがこのように取り組むかについて優れた知識をもつ少数のチームを作り、プロジェクトに関係する部門長と協調して、上手く推進することができました。彼らは、インターシステムズのサポートスタッフの指導の下、インテグレーションについて熱心に学びました。」

インターシステムズ社のサポートスタッフとともに、トラストのチームは、最初の8つのインテグレーションインターフェースを開発しました。非常にシンプルなインターフェースは、HL7フォーマットを他のものに変換するもので、それ以外にも、HL7メッセージから抽出した情報を SQLアダプタを使って高性能オブジェクトデータベース InterSystems Caché® に挿入するもので、アプリケーションは、患者データをEnsembleを通して、標準的なODBCで抽出することができます。新規カスタムアダプタが必要だったのは、1つだけでした。こうした経験から、たったの3カ月で、さらに4つのインターフェースを彼ら自身で、特定、設計、テスト、運用まで行うことができました。プロジェクトのスピードは、チームがEnsembleのグラフィカルデータ変換機能とテスト環境により、プロジェクトは、スピーディに進みました。

新インテグレーションプラットフォームの稼働が近づくと、チームは、すべてをできる限り確実にスムースに行うことを決定し、新規インターフェースのパフォーマンス確認を、厳しくテストしまた、再テストをするなどを行いました。

ブラッドシャウ氏によれば、「しかし、その努力は報われました。最後には、非常にスムースにいき、新旧のPAS間で、Joinの作業をみることはなくなりました。」 ブラッドシャウ氏は、チームの高い成功レベルについては、非常に確信をもっています。「問題があれば、私の電話が鳴っていたことでしょう」と、彼は述べます。

「最後には、非常にスムースにいき、新旧のPAS間で、Joinの作業をみることはなくなりました」

ロイヤルボルトン病院NHS基金トラスト
IT戦略・導入責任者
ケン・ブラッドシャウ

新インターフェースエンジンによって、トラストは、今では、参照ソリューションから複数の内部アプリケーションに、患者情報を配信することができ、医師と患者にとって時間の削減になっています。たとえば、産科、気管支鏡、内視鏡部門、および他の部門内のスクリーンは、正確な患者情報が予め表示されるようになり、タイプミスもなくなりました。

ソリューションの技術品位にも利益が拡大しました。CSCがLSPレベルで規定する厳しい標準と使用にも合致し、CSCの同じインテグレーションプラットフォーム使用しているのは、ロイヤルボルトン病院NHS基金トラストだけではありません。

整形外科、一般診療所のオ―ダ通信と放射線レポートを支援する付加インターフェースも組織内部で引き続き作成しています。Ensembleは、トラスト内で定着しており、スタッフも教育され、変更が多いという医療の特性と個別のニーズに適応する機敏さと柔軟さを得ることができました。