クレディスイス、Cachéにより、
自社の株式取引システムを迅速化

世界最大手の金融サービス会社であるクレディスイスは、急激な成長によって生じる課題に対応するために、InterSystems Caché® によって、システムを革新しています。

  • パフォーマンス
  • 拡張性
  • 動的なデータキャッシング

クレディスイスは、1990年代半ばに、元々の株取引システムを開発しました。しかし、この10年のうちに、市場の急成長と最新の取引方法、また顧客数の大幅な増加により、銀行内で処理を行う株取引の件数が急増しました。この取引件数の大幅な増加に直面し、システムは全く対応できなくなりました。

株取引システムのパフォーマンスを向上させるための第一段階として、同銀行は、グローバルの注文ルーチンのシステム構造を改良しました。これは、銀行にとって取引基盤の肝となるものです。この銀行の元々のシステムでは、オーダ・ルーティング・アプリケーションは、社内で開発され、データ問合せのためのシンプルなSQL機能をもったインメモリデータベースのキャッシュを利用したものでした。

全てのインストールには専用のサーバを必要とし、各サーバはデータキャッシュの中に、「メモリ・マップ」と呼ばれる、アプリケーションの全てのインスタンスに存在するデータへの動的なインデックスのセットを保持していました。これらの問題を解決するために、同銀行はこのルーティングアプリケーションのメモリ・マップ・キャッシュを、Cachéへポーティングさせました。モジュラー構造を採用し、データのキャッシング、永続化、問合せやメッセージングが全て論理的に分離されています。完全な永続性を提供しながらも、インメモリのキャッシュとして機能することが可能なので、このケースを実現するにはCachéが理想的でした。Cachéの軽快なC++バインディングを使って、5倍以上にパフォーマンスを上げることができました。

加えて、Cachéが提供する、動的に分散データのキャッシングをサポートする機能 – ECP(Enterprise Cache Protocol) を使用することで、内部の「メモリ・マップ」をCachéベースのアプリケーションサーバ層に置き換えることが可能です。これにより、一連の取引処理スピードを落とすことなく、リアルタイムにクエリの実行が可能になります。

プロジェクトの第二段階は、グローバルオーダ管理アプリケーションのパフォーマンス向上に関するものでした。このアプリケーションを通して、トレーダの注文は、グローバルオーダ・アーキテクチャによって処理されます。オーダ管理クライアントは、世界中の1200台以上のデスクトップPCにインストールされ、各々でデータのローカルキャッシュを保持し、「中間層」のサーバにある、セントラルデータキャッシュと通信します。中間層は、さらに、オーダ・ルーティング・アプリケーションと通信します。同銀行はCachéを中間層サーバに実装し、ECPを使ってオーダ管理クライアント上でデータをローカルにキャッシュするために使っています。結果として、パフォーマンスが大幅に上がり、また障害回復に必要な時間も大幅に減少しました。

Cachéを使った株取引システムを基盤としたことにより、クレディスイスは、現在、また将来の目覚しい成長により生じる課題にも対応することが可能な、パフォーマンスと能力を提供することができます。