各部門システムとシームレスに連携する
先進的な電子カルテシステムを構築

原土井病院( 福岡県福岡市)

原土井病院は、1967年に開設された九州福岡市にある地域密着型の病院です。開設以来 「博愛」を理念に、すべての人に平等に手を差し伸べる事を精神的基盤とした医療活動を行っております。また早くからIT化に取り組んだ先進的な病院としても知られています

1990年頃からリレーショナルデータベースを使ったオーダリングシステムを構築しましたが、医療業務の効率化と患者サービスの向上のため、各部門とのシームレスな連携や広範な業務をサポートするシステムの構築を目指し、新たな電子カルテを中心とした新しいシステムの構築を進めました。その基幹データベースとして医療分野で素晴らしい業績のあるCachéを選択しました。新しいシステムは、各部門システムを各分野別の優れたベンダーの製品や自作のシステムを連携させる、マルチベンダーによるシステム構築を行いました。この結果、総合パッケージ導入よりも大きなコストメリットをもたらし、なおかつ今まで培ってきた業務フローに合致したシステムを獲得しています。電子カルテから医事、検査、画像、歯科、リハビリなどすべての部門システムとのデータ参照や連携がスムースに行われ、必要な情報を速やかに検索・閲覧できます。

「データベースの採用にあたっては、国内の様々な病院システムを見学しました。多くの病院でシステム構築後数年経つとパフォーマンスの低下が起きている事を知り、パフォーマンスの劣化を回避する事が重要なポイントでした。」と、原土井病院システム管理室長蔵前博之氏はCachéの選択理由について述べています。また管理すべきデータの種類やフォーマットも、医療をとりまく様々でかつ急速な状況変化によって変更を余儀なくされる事も多く、Cachéの柔軟なデータ構造が、そのような変更に対し、開発パートナーにとっても簡単、かつ迅速に対応できる点も高く評価されています。

2004年3月にシステム稼働後、2005年には看護支援を開発・運用開始し、さらに2006年には地域連携の一環として開放型支援診療所とのWebベースの医療データの情報提供なども行い、過去の診療情報や日々発生する検査、画像情報などの管理すべきデータ量は旧オーダリングシステム時代からは全く比較できないくらいの膨大なデータを管理するようになっています。そのようなデータに対し各部署からアクセスしても、即座にレスポンスが返され、システム稼働開始時と同様にまったくストレスなく利用されています。これにより、医療現場での業務効率の改善と情報開示を含めた、患者サービスの大幅な向上につながっています。また蓄積された膨大なデータに対し、二次利用の観点で患者属性、検査データ、処方、病名などのさまざまな項目から特定の条件を抽出することが可能な検索システムを導入し、臨床研究や治験などといった医療の質の向上に向けた試みも行われています。将来的にはさらなる地域連携に向けたデータの相互運用や、グループ内の他施設との情報共有などの実現に向け、システム開発を継続していく予定です。