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Caché テクノロジガイド
はじめに
現在のトランザクション処理アプリケーションに対する要求は、リレーショナル技術の能力をはるかに超えています---大規模ネットワークを構築し、数千も のクライアントを接続し、しかも高パフォーマンス、Web技術との接続性や低コストでの簡単な運用などを提供しなければなりません。そして迅速な開発も求 められています。
“ポストリレーショナル・データベース”時代の幕開け
25年前、リレーショナル・データベースは偉大なる革新として賞賛されました.。旧来の融通のきかないデータベースに代わり、それぞれが一義のデータ・ス キーマをもち、データを表形式に格納し、SQLを知る誰もがアクセスも可能なリレーショナル・データベースは非常に成功し、SQLはデータベースにアクセ スするための標準となりました。しかし、旧来のテクノロジと同様、リレーショナル・データベースには制限があり、主にパフォーマンス/スケーラビリティ、 使いやすさ、現在の開発技術との親和性の点で、現実世界での適用範囲が制限されています。
コンピュータ・アプリケーションの使用と複雑さは益々増大し、また、システムに対し、リレーショナル技術の機能を超える処理要求が次第に増えてきていま す。高性能でスケーラビリティを要求される多くの基幹アプリケーションは、リレーショナル・データベースに移行されず、現在、簡単なアプリケーションでさ え、従来のリレーショナル技術の限界に近付き始めています。
リレーショナル・データベースと現在の開発技術間での“インピーダンス・ミスマッチ”は、深刻な問題です。開発が複雑になり、失敗する可能性が高くなっ ています。テーブル構造という単純さは、洗練されたクエリ言語(SQL)を支えていますが、現実社会のデータ構造を単純な列と行に分解することは困難で す。その結果、莫大なテーブルの数、そしてそれらの関係を記憶し使用するのは困難となっています。列や行は単純ですが、プログラムでは、外部結合、ストア ド・プロシジャやトリガが広範囲に渡り必要となり、それは単純なことではありません。
現代のアプリケーションは、通常、オブジェクト技術を使用して記述します。これにより、より素早く直感的に記述でき、情報を活用できます。開発は迅速に なり、信頼性も高まります。残念なことに、オブジェクトは、もともとリレーショナル・データベースとの相性はよくありません。結果として生じるデータベー ス・オブジェクトが、二次元リレーショナル・モデルに無理に変換された場合、オブジェクト技術の利点は色あせてしまいます。
Cachéの概要
Cachéは、“ポストリレーショナル”として知られる高性能なデータベース技術の新世代です。ポストリレーショナル・データベースとして、Caché はオブジェクト・データベース、高速なSQL、強力な多次元データ・アクセスを組み合わせ、同じデータに同時にアクセス可能となっています。データは、統 合されたシングル・データ・ディクショナリに一度記述されると、即座に全てのアクセス・メソッドが使用できます。Cachéは、リレーショナル技術では達 成できない、パフォーマンスレベル、スケーラビリティ、迅速なプログラミングと使用の容易さを提供します。
しかしCachéは、単なるデータベース技術以上のものを提供します。Cachéは先進のオブジェクトプログラム機能をもち、広範囲の多様な技術と簡単 に統合でき、そして独自のキャッシュ技術をもった極めて高性能なランタイム環境を提供するアプリケーション・サーバを備えています。Caché は、自身のスクリプト言語を持っています。Caché ObjectScriptは、非常にパワフルであり、また、オブジェクト指向プログラミング言語を簡単に学ぶことができます。Caché Basicは、広く使われているBasicプログラミング言語を拡張したもので、パワフルなデータアクセスとオブジェクト機能を含んでいます。また、 Caché MV Basicは MutiValueアプリケーション(Pickアプリケーション、と呼ばれることもあります)で使われる、Basicプログラミング言語の一種でもありま す。Java、C#やC++ といったその他の言語は、直接呼出しや、ODBC、JDBC、.NETなどの他のインターフェースを通じてサポートされます。また、Cachéが提供する オブジェクトインターフェースによって、Cachéデータベースや、Cachéの他の機能を、プロパティやメソッドとしてアクセスすることが可能です。
また、高度なWebアプリケーション開発用の優れた環境を提供するという点で、従来のデータベースをはるかに超えています。CSP(Caché Server Pages)技術により、迅速な開発と動的に生成したWebページの実行が可能です。低価格なハードウェア上でさえ、何千もの同時Webユーザが、データベース・アプリケーションにアクセスできます。
ブラウザ・ベース以外のアプリケーションの場合、ユーザ・インタフェースは通常、Java、.NET、Delphi、C#やC++など一般的なクライア ント・ユーザ・インタフェース技術のいずれかを使用してプログラムします。それ以外の開発をCachéで行うことで、最良の結果(最速のプログラミング、 最高のパフォーマンス、最小限のメンテナンス)を得られます。しかし、Caché は他の技術との相互運用性にも非常に優れており、一般的に使用されるほとんど全ての開発ツールもサポートしています。したがって、広範囲に渡る開発手法を 使用することができます。
Caché テクノロジガイド 目次
- 第1章: データ・モデリング-リレーショナルとオブジェクト・アクセス
- 第2章: Caché多次元データ・サーバ
- 第3章:
Cachéのアプリケーション・サーバ
- 第4章: CSP(Caché Server Pages)を使用した高速Webアプリケーションの迅速な構築
はじめに |
