Cachéとは?

Cachéとは

ポスト・リレーショナル・データベースであるCachéの利点は高性能、超スケーラビリティ、迅速なアプリケーション開発、高いコスト効果です。これらの要素はCachéの基本的アーキテクチャの中に反映されています。

Multidimensional Engine

Cachéは超効率的な多次元フォームにデータを格納しているため、他のデータベース・システムよりはるかに少な いハードウェア上で高い負荷のもと稼動させたとしても、超高速性能を提供します。さらに、Cachéではさまざまなテクノロジーを介してのデータ・アクセ スが可能であるため、開発者にとって使い慣れた、そして即刻入手可能なツールを使って作業することができ、オープン性と迅速なアプリケーション開発の両方が促進されます。

多次元データ・エンジン

データを2次元のテーブルで表現しなければならないリレーショナル・データベースとは違い、Cachéは多次元配 列にデータを格納します。多次元配列では実世界に則したデータ・モデリングが可能であるばかりでなく、「テーブル」や「ジョイン操作」などといった、リ レーショナル・データベースではあたりまえのテクノロジーに付随するオーバーヘッドの処理がないため、高速のアクセスが可能です。高性能のもう1つの特徴 は、そのユニークな分散型キャッシュ・プロトコルにあります。このプロトコルでは分散システムにおけるネットワーク・トラフィックを劇的に低減させること ができます。また、お客様のテストでは、Cachéはリレーショナル・データベースの20倍の速度を達成しました。

Cachéでは、データは多次元フォーム中に格納されています。しかしデータのモデリングに関しては、オブジェクトとして表現するか、もしくはテーブル多 次元配列として表現するかは開発者の選択に委ねられています。Cachéには、Cachéオブジェクトを作成するための使い勝手の良いGUIがあります。 また、Rational Rose(オブジェクト・モデリング用ツール)やDDLファイル(リレーショナル・テーブルの定義に関する標準)からの入力を受付けることもできます。

Cachéの統合データ・アーキテクチャのおかげで、すべてのデータはオブジェクトとしてもテーブルとしても自動的にアクセスが可能です。オブジェクトか らテーブルへ、あるいはその逆にテーブルからオブジェクトへ「マッピング」させる必要はまったくありませんし、フォーム間でデータを変換することにより生 じるオーバーヘッド処理がありません。統合データ・アーキテクチャにより生産性と性能が向上します。

またCachéはデータベースやビジネス・ロジックのスクリプティングに関しても選択肢を提供します。Caché ObjectScriptは、オブジェクト、SQL、多次元、埋め込み式HTMLといったあらゆるデータ・アクセス手法をサポートしています。Caché BasicはVisual Basicに似た言語で、Cachéのユニークな機能を活用するための若干の修正が加えられています。

Webアクセス

インターシステムズのコア・バリューをベースに、CachéのWeb接続性は高い性能とスケーラビリティ、さらに 超高速アプリケーション開発プラットフォームとの実現に向けられています。CachéのユニークなWebアーキテクチャの中でも、特にCachéサーバー・ページはアクセスしようとするデータにより近いデータ・サーバー上で稼動します。このアプローチは性能を向上させるだけではなく、処理負荷の多くを Webサーバー上から取り除き、ブラウザからの要求を1つでも多く処理することとなり、スケーラビリティも大幅に向上させます。

Cachéはオブジェクト技術の迅速な開発能力をサーバー・ページの作成に適用しています。すべてのCachéサーバー・ページはそれ自体がオブジェクトになっており、さまざまなセキュリティ・レベルのセッション管理の振る舞いをインターシステムズ提供のシステム・オブジェクトから継承することができま す。これにより、アプリケーション開発者はユーザー・セッション中の「状態」維持に必要なシステム・レベルのコーディングから解放されることになります。 またオブジェクトの継承はアプリケーションのすべてのページにわたって「見た目」を確実に統一するための迅速な方法でもあります。

さらに、CachéはWeb開発を簡素化し、Webアプリケーションの設計者とアプリケーション開発者が同時に作業できるようになりました。Webアプリケーション設計者は、使い慣れた、かつ即利用可能Web作成ツールを使用することにより、標準のHTMLタグを組み込むのと同様の方法でCachéアプリケーション・タグ(CATs)をページに組み込むことによりページに機能を追加します。標準的な機能の一部を提供するCATsはCachéに同梱されてい るか、またはカスタム・ビルドすることができます。アプリケーション開発者はCATsが含まれるページがどのように設計されているかにとらわれることなく 有用な機能を遂行するCATsを作成することができます。その結果、Webアプリケーションを迅速かつ効率的に開発でき、Web世界ではきわめて重要な市場投入までの時間短縮を可能にします。

オブジェクト・アクセス

近年、ほとんどすべての新規アプリケーションの開発でオブジェクト・モデリング技術が使用されています。データを オブジェクトとしてモデル化することにより、開発者はデータを自然で直観的な方法で捉えることができます。しかもオブジェクトはモジュール性が高く、インターフェースもきちんと定義されているため、再利用が可能、しかもアプリケーション間で共有できるため、生産性が飛躍的に向上します。

Cachéは、多重継承、カプセル化、多相性、リファレンス、コレクション、関係、BLOBなどといったオブジェクト・モデリング技術のほぼすべてをサポートしています。CachéのオブジェクトはCachéオブジェクト・アーキテクト(使い勝手の良いGUI)を使用して作成するか、またはCachéか らRational Rose(有名なオブジェクト・モデリング・ツール)への双方向リンクを介して作成することができます。一部の「オブジェクト・リレーショナル」データ ベース・システムとは違ってCachéはデータ・スキーマの進化を可能にしているため、アプリケーションのニーズの変化に合わせてオブジェクトの定義を変更することができます。しかも、Cachéの統合データ・アーキテクチャのおかげですべてのCachéオブジェクトはそのままでODBC互換となっています。

またCachéオブジェクトは広範なオブジェクト指向ツールとテクノロジーと互換性を持っています。JavaやC++の開発者やCOMインターフェースを使用する(Visual BasicやDelphi等の)ツールによる使用も可能です。またCachéには双方向のCORBAインターフェースも備わっています。

SQLアクセス

リレーショナル・データベースはその全盛期にはあまねく行き渡り、今もデータベースのほとんどで使用されていま す。ソフトウェア・アプリケーション、特にデータのレポーティングや分析を行うアプリケーションの大半は問い合わせ言語としてSQLを使用しており、デー タ・ストア側にはODBC互換またはJDBC互換のデータベースを必要とします。SQLによるデータ・アクセスを介することにより、Cachéのデータを こうしたアプリケーションすべてで利用することができます。さらに、CachéのSQLゲートウェイにより、Cachéアプリケーションがリレーショナ ル・データベースに格納されているデータにアクセスすることができます。これはさまざまなデータ・ソースからのデータを統合する必要があるときにきわめて便利です。

リレーショナル・データベースからCachéへとアプリケーションを移行して、Cachéの高度なオブジェクト・テクノロジーを活用したいと考えている開 発者もいるでしょう。CachéはDDLファイル中に含まれているリレーショナル・テーブル定義からデータ構造を作成することができます。Cachéの統合データ・アーキテクチャのおかげで、すべてのテーブル定義が単純なオブジェクトとなり、そのオブジェクトをそのまま使用したり、より複雑な構造中のビル ディング・ブロックとして使用したりすることもできます。その上でSQLゲートウェイを使用すれば、古いリレーショナル・データベースからCachéへデータを変換することができます。

多次元アクセス

多次元データ・アクセスはインターシステムズの他の製品との互換性を持っており、インターシステムズのすべての製品はCachéと同様の多次元データ構造を使用しています。